ニューコレクション【Gustave Moreau - Cléopâtre】のご紹介
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8月も後半になりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
今回のブログは新しいコレクション【Gustave Moreau - Cléopâtre】ギュスターヴ・モロー クレオパトラのコレクションのご紹介です。
Gustave Moreau/ギュスターヴ・モロー
ギュスターヴ・モローは私の好きな画家の一人で、1826年パリ生まれのとても幻想的な作品が特徴の画家です。
パリ9区にあるMusée Gustave Moreau/ギュスターヴ・モロー美術館は、元々は彼の邸宅で現在は彼の美術館となっています。
大きくはないですがとても素敵な美術館で、私も何度も訪れています。
今回は彼の作品の一つ【Cléopâtre】クレオパトラをテーマにしたコレクションです。
Cléopâtre/クレオパトラ
1887年に制作されたクレオパトラ。
この作品を見てまず目に入ったのが青い石、そしてドレスのドレープ。
天然石のラピスラズリを使ったクレオパトラ7世をテーマにしたコレクションはすでにあったのですが、このギュスターヴ・モローの作品集を見ていて気になったのが奇遇にもまたクレオパトラでした。
少し悩んだのですが、丁度いい感じにテーマに合ったビンテージのスワロフスキーを見つけたので、新しいコレクションもまたクレオパトラ ギュスターヴ・モローバージョンになりました。
若干ボロボロですが今とは違うスワロフスキーのパッケージ。
こちらのパッケージはまだ綺麗な方で、以前見つけたビンテージのスワロフスキーは包み紙が本当に朽ち果てる寸前でした。
スワロフスキーも毎シーズン新しいスワロフスキーエレメントのコレクションを発表していて、その時々で新しいクリスタルの色や形など新作が出ます。
と同時に廃盤になる形や色もあります。
過去にもコレクションを制作するにあたり、クリスタルを発注すると廃盤になっている事がしばしばありました。
今回見つけたこちらのカボションクリスタルは、今はない濃いネイビーブルー。
カボションタイプのクリスタルもローズカットやパールは今でも存在しますがクリスタルでこのタイプなく、私も初めて見ました。
青い石はビンテージのスワロフスキーを目立たせる為にベースは比較的シンプルに。
次はジュエリーでどうやってドレープを表現するか。
布を使うのもありですが、私はチェーンでドレープを表現することにしました。
そして出来上がったのがこちら。
絵ではドレープは中心部から側面にですが、色々試した結果ジュエリーとしては側面から中心に来る方が纏まりました。
私のスタイルとしてはまずコレクションの核となる部分を構成するマスターピースを制作します。
私の場合、最初にラフなデザイン画は描きますがその後はダイレクトに素材を加工して行きます。
といのも最初の頃はデザイン画を描いたりもしたのですが、気づかずに重力を無視したデザインをしてたりするんです。
お洋服の場合も思ったより布地がストンと落ちるとかはあるのですが、ジュエリーの方がどう考えてもこれは無理!というのが多いと思います。
結局、直に素材を加工していって作り上げる方が効率的かつ新しいアイディアが出たり問題の解決法が見つけやすかったりします。
そうして完成したマスターピースは特別なシーンなどで活躍するジュエリーですので、普段使いやちょっとしたお出かけ用に使えるジュエリーをこのマスターピースを元に制作して行きます。
特別なシーン用
きちんとしないといけないシーン
普段のお出かけやお食事
日常使い
とコレクションテーマのエスプリは残しつつなるべくどのシーンにも対応できるようにジュエリーを制作し一つのコレクションが完成します。
簡単に一つのコレクションができるまでを説明させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
このコレクションも皆様にお気に召していただけると幸いです。
是非、【Gustave Moreau - Cléopâtre】ギュスターヴ・モロー クレオパトラ のコレクションをご覧になったください。